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宇宙飛行士は宇宙ステーションISSで何をするのか?その知られざる任務について

11月15日、野口総一さんがスペースシャトルで宇宙へ行く
というニュースが発表されました。

今まで日本人宇宙飛行士が続々と輩出されていますが、
あなたは『宇宙飛行士=宇宙へ行って、何かを成し遂げる人』
と漠然に考えていませんか。

確かに正解ではあります。

ですが、宇宙飛行士にはそれぞれ任務が与えられます。

その任務をクリアさせるために、宇宙へ『出張』に行っているのです。

今回は宇宙飛行士が実際にはどんな仕事しているかを
ご紹介しましょう。

宇宙飛行士が宇宙に行く目的は2つ

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実験

宇宙ステーションには”実験棟”と呼ばれる実験施設があります。

そこで宇宙空間にしかできない実験を行って、
得たデータを地球へ持って帰るのです。

では具体的にどんなことをしているのでしょうか。

宇宙空間のメダカ

重力が極度に小さな環境で、メダカはどのようになるのか。

宇宙空間だと回転しながら、水中を泳いでいました。

これは平衡感覚がなくなってしまったからです。

この実験から、逆に重力が人体へどんな影響をもたらすか
という研究に発展していくのです。

宇宙と医薬品

より高性能な医薬品作りのためには、
タンパク質の構造がわかっていないといけません。

その構造を知るには、
タンパク質の結晶を解析するという方法があります。

地球上で結晶を作ると不純物が混ざり込み、
解析が困難な結晶しか取ることができません。

しかし無重力状態では、
純粋で高品質な結晶を取り出すことが可能です。

この純度が高い結晶を用いて、
医薬品開発や病気の解明に役立てているのです。

このような形で、宇宙で得たものを
地球上の実社会に応用して
私達の日々の暮らしを支えているのです。

宇宙実験を繰り返して行うには
定期的に宇宙船の環境を整えていかなくてはなりません。

宇宙ステーション建設と保守

老朽化も進むので補修作業や、
実験に使う機材やパーツの交換をします。

そして新たな実験をするのであれば、
それ相応の設備が必要です。

ステーション内の建設をしたり、
宇宙服を着て外から機材を取り付けたり
という作業をします。

これらの任務を細かく分けて、
そしてさらに何人もの人に
割り当てられて一定期間を宇宙で仕事をします。

しかしながら、宇宙へはあくまで出張。
実は地上の仕事が大半を占めています。

宇宙飛行士の地上での仕事は4つ

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ミッションのない飛行士には、
地上で主に4つの仕事をします。

地球から飛び立った宇宙飛行士と交信

地上からの管制員として、
宇宙にいる飛行士と交信をして、
情報のやり取りを行います。

また、交信を通じて宇宙船にいる乗組員のサポートも欠かせません。

実験に必要な器具の開発

新たな任務のために必要な
器具や機械の開発に関わります。

出張に行っている飛行士の家族へのサポート

宇宙へ行った乗組員の家族は不安が付きまとうもの。

そこで地上の飛行士が間に立ち、
宇宙にいる飛行士と宇宙飛行士室の連絡係を行います。

次に飛び立つための訓練

一度宇宙に行っても、二度目が巡ってきます。

その時を想定して、宇宙での機械操作や
体力増強させるトレーニングや訓練を行います。

このようにして宇宙への飛行経験がある仲間たちが手を取り合い、
一つのミッションを成功させていくのです。

そしてこの積み重ねが、『宇宙』という存在を
より身近にさせてくれたのです。

宇宙飛行士が結びつける『宇宙』と『私たち』

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一昔前は『宇宙なんて、夢のまた夢』
仮説や推測の世界に過ぎませんでした。

しかし、宇宙飛行士たちの連携プレーで、
これまで未知だったことも次々と明らかになりました。

その結果、宇宙と私たちの距離が小さくなってきています。

例えばZOZO TOWN・前澤社長の『月旅行計画』や、
俳優の岩永徹也さんの『宇宙選抜試験オールAAA獲得!』など
ニュースも、耳にしたことがあるでしょう。

これまでは選ばれし者しか、
宇宙へ行くことが出来なかった時代も
今現在はというと、一般の人々が徐々に宇宙に向けて
矢印を向け始めています。

今、社会がそうなっているのも
彼らの功績の一つと言えるでしょう。

まとめ

宇宙飛行士の仕事の奥深さがお分かり頂けでしょうか。
漠然と宇宙に行くことだけが、飛行士の仕事ではありません。

分からないことずくめだった宇宙の解明も
様々な実験や設備運営・改善を何十年にも及んで
繰り返して積み重ねたものなのです。

飛行士たちの知恵、仲間同士のサポート、
そして宇宙へいくための訓練と
知力・体力の総結集と言えます。

今年11月に3回目の宇宙へ行く野口総一さんのミッションは
iPS細胞の実験です。

人体の臓器移植や病気のさらなる解明にuchuhikoushi活用される細胞です。

それを無重力世界で培養し
重力のある状態の培養を比較するというもの。

最終的にはその実験を元に
臓器を作り出すための装置の開発に活かされます。

野口さんが宇宙に行くというのも非常に名誉なことではありますが、
一番大事なことは私達の実生活の未来を進化させるための
宇宙飛行であることです。

その期待も込めつつ、11月には彼が搭乗する
スペースシャトル:『クルードラゴン』の打ち上げ成功を見届けましょう。