乾燥剤として有名なシリカゲルですが、
実は除湿剤としても使えることを知っていますか？
一度の除湿にこだわれば除湿剤として使われている
塩化カルシウムが最も優れています。
ですが、
除湿能力や安全面、コスパ、エコと
総合的にみるとシリカゲルが優れています。
その理由について触れていこうと思います。
そもそも、シリカゲルって何？
っていうところも話していきますので安心してください。
ではいきましょう！
シリカゲルとは？
まずは、シリカゲルについて説明します。
ここを知らないと何が優れているかわかりません。
シリカゲルとは、二酸化ケイ素と呼ばれているものからできています。
網みたいな小さな穴が無数にあります。
これが水を吸う性質があるので、よく乾燥剤で使われています。
袋に入っている食品やお菓子に入っていますね。
冷蔵庫の脱臭によく使われている炭にも
無数の穴があってこれが臭いを吸ってくれています。
この構造とよく似てますよね。
このシリカゲルの水を吸う量は、
シリカゲルの重さの５割くらいです。
少ないように思いますが、他と比べると吸います。
シリカゲルに色を付けて水を吸った量によって
わかりやすく色を変えるのもあります。
一度は見たことはあるのではないでしょうか。
加熱や天日干しによって水を吸ったシリカゲルはまた復活します。
これは他のものにはない優れた点ではないでしょうか。
実はこのシリカゲルには種類が２種類あるのは知っていましたか？
- A型：湿度が低くても水を吸ってくれて、熱を加えると復活する。
- B型：湿度が高いときに水をいっぱい吸い、湿度が低いとき水を出す。
とあります。
このB型シリカゲルはかなり優れものですよね。
湿度によってバランスをとってくれるなんてありがたいです。
一時期、流行った珪藻土によく似てますよね。
シリカゲルのことは大体理解できましたよね？
では、何がどう優れているか説明します。
シリカゲルの優れているところ
シリカゲルの優れているところを一つ一つ説明します。
シリカゲルは安全面に優れています。
シリカゲルは純度の高い（99％以上）二酸化ケイ素から出来ていますが、実はこの二酸化ケイ素は、水晶や石英の成分と同じ物質なのです。もちろん毒性はありませんし、体内で消化吸収されないので、間違って食べてしまっても中毒を起こす心配のない、安全な物質です（出典元）。
安全性の高い物質なので、
食品の乾燥剤として袋に一緒に入っています。
シリカゲルは再利用ができます。
先ほども話したように、熱を加えると
復活するので再利用できます。
これをうまく活用した商品があります。
それは、ミニ除湿器です。
充電式の容器の中にシリカゲルが入っていて
除湿したら加熱してシリカゲルを復活させます。
すごく画期的じゃないですか。
しかもかなりコンパクトです。
繰り返し使えるのでコスト的にもやさしいですよね。
シリカゲルは安定しています。
除湿剤の塩化カルシウムは水を吸うと液体になります。
一方、シリカゲルは水を吸っても液体になりませんし
膨らんだり形を変えないので周りに影響を与えません。
なので、濡れたりすると困るようなところとか
大切なところで使えたりできるのですごく安定しています。
シリカゲルは地球にやさしいです。
先ほども話したように、
シリカゲルは繰り返し使えるのでゴミになりません。
最近、地球環境をよくしようとSDGｓなどの取り組みがあります。
そういった取り組みに貢献できます。
そしてシリカゲルの成分の二酸化ケイ素は
地球の表面の成分の一つなので
たとえ捨てたとしても地球に影響を与えません。
シリカゲルはとても地球にやさしいものなんです。
まとめ
除湿剤の塩化カルシウムは一回きりのものですが、
除湿能力はとても高いです。
ですが安全面、再利用、コスパ、安定面、エコ
これらを踏まえればシリカゲルは
最も優れた除湿剤ではないでしょうか。
総合的にみると除湿能力はかなり優れています。
シリカゲルの性質を活かした除湿器があるので
この機会に買ってみてはいかがでしょうか。
