日日是好日~快適生活

役に立つ生活豆知識、ライフハックなどを紹介するブログ

サイト内にPRが含まれています

松茸が絶滅危惧種に指定に!今後食べられないのか?

秋の味覚と言えば、松茸です。

松茸は、香り、歯応え、味、
きのこ類でも抜群の美味しさを兼ね備えています。

また、最高級品国産松茸ともなれば、
5〜8本入った500グラムで
約10万円近くの値段が付くこともあります。

しかし、高級食材である松茸は絶滅する恐れがあるとして、
絶滅危惧種に指定されました。

今回は、絶滅危惧種に指定された松茸は、今後食べられないのか?
また、なぜ松茸が絶滅危惧種に指定されることになったのか?
などについて紹介したいと思います。

絶滅危惧種に指定された松茸は、今後食べられなくなるのか?

f:id:tommy22:20201002184415j:plain

ただでさえ高級食材であり、
家庭の食卓に並びづらい松茸ですが、
今後食べられなくなるとなれば、
この秋に少し食費を奮発してでも食べておくべきなのでしょうか?

結論はこうです。

秋の味覚松茸が絶滅危惧種に指定されたからと言って

「食べてはいけない」や
「売買の制限対象」になるということはなく、
今まで通りスーパーや八百屋さんに並びます。

そして、松茸が絶滅危惧種に指定されたと言っても
危険度は上から数えて3番目であり
絶滅の危機が増大している」という位置付けです。

なので、松茸は、あくまで保護の必要性があるということです。

しかし、保護の対象になってしまったことにより、
今まで以上に値段が高騰してしまう可能性は充分にあります

では、なぜ松茸は絶滅危惧種に指定されてしまったのでしょうか?

なぜ、松茸が絶滅危惧種に指定されたのか?

原因はいくつかあります。

松茸はマツの木の根に菌糸を伸ばし成長します。

そして、松茸は枯れ葉や枯れ枝が取り除かれた
栄養が豊富でない状態のマツ林を好むため、
近年山に人間が入らなくなってきたことにより、
松茸に良い環境が保てなくなったことが背景にあります。

また、松食い虫による感染症松枯れにより
多くの松が枯れたことも原因であるとしています。

他にもマツの伐採により松林が減少しています。

日本の報道では、
「森が荒れてきたから」や
「健康なマツ林の減少したから」など
のようなニュースが流れています。

しかし、これは誤解のある報道です。

なぜなら、マツ自体荒れた土地に生える特徴を持っており、
その結果、松林が荒れたように見え、
上記のようなニュース報道がされているのです。

松林は減少している反面、
マツ伐採後の『森が再生している』とも言えます。

松茸の保護の対象は日本だけ?世界ではどうなの?中国の異変

f:id:tommy22:20201002184434j:plain

松茸の保護は日本だけでなく、
世界でも日本同様のことが起きています。

しかし、松茸を食べる習慣があるのは、日本だけであり、
世界では日本に輸出するために栽培・生成しているのです。

日本以外で多くの松茸を生産しているのが、
お隣のくにである中国です。

この中国が松茸の絶滅危惧種を受けて食文化に異変が起きています。

それは、中国人が松茸のおいしさを知ってしまったということです。

比較的安価で手に入れることができる中国産の松茸ですが、
急激に需要が増えた中国では、自国で消費してしまうため、
日本に輸出できる量も減少してきており、
ますます日本の食卓に並ぶことが少なくなってきているのが現状です。

なぜ、急激に中国で松茸が消費されるようになったのか?

中国で栽培を始めた当初は、世界同様松茸は食べられませんでした。

しかし、『松茸は免疫力アップ』という医食同源の考えが広がり、
富裕層の一部の人が食べるようになりました。

それが、中間層の家庭にも広がるようになり、
漢方的な食材として中国でも食されるようになりました。

松茸の代用品には何がおすすめなのか?

f:id:tommy22:20201002184452j:plain

高騰しつつある松茸ですが、
せっかくの秋の味覚をもっと楽しみたいという方もいると思います。

なので、松茸を買わなくても、
風味や食感など楽しめる松茸の代用品となるものを紹介したいと思います。

1つ目は、『エリンギと松茸風味のお吸い物の素』のコンビです。

エリンギを湯がいて、
お吸い物の中に入れるだけのシンプルなものです。

エリンギが松茸の食感を演出しており、
お吸い物の松茸の香りがマッチして、
まさに松茸のお吸い物を食べているような感覚を体験させてくれます。

2つ目は、『松きのこ』という広島を中心に栽培している食材です。

見た目は松茸にそっくりであり、
香りはきのこ本来の香りで、
食感はシャキシャキしているのが特徴です。

この『松きのこ』は見た目も楽しめるため、
七輪で素焼きし、塩か醤油でいただくのがおすすめです。

3つ目は、『バカマツタケ』です。

バカマツタケ』は松茸より1か月ほど早く生えてきて、
本家の松茸よりも香りが強めで、
見た目も松茸そのものであるのが特徴です。

また、認知度も流通量も低いのでこの秋に試してみるのもアリです。

まとめ

今回は、絶滅危惧種に指定されてしまった松茸について紹介しましたが、
絶滅危惧種に指定されたからといって、
今すぐに食べられなくなるということではないということがわかりました。

また、絶滅危惧種に指定された松茸の先輩として
ニホンウナギ』や
クロマグロ
『ハマグリ』があります。

しかし、スーパーや魚屋さんなどの市場に出回っています。

ただ保護の対象になっただけであって
食べられなくなることはないのです。

松茸は、絶滅危惧種に指定され、保護の対象になり、
ますます松茸が食卓に上がりづらくなりますが、
森の生態系を維持するべきなのか、
それとも生物多様性を重要視するべきなのか。

あなたは、どちらが好ましいと思われますか?

松茸だけでなく、
ニホンウナギ』や『クロマグロ』『ハマグリ』も
絶滅危惧種を目指すのであれば、
それぞれの生育環境を見直すほか方法はないでしょう。