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マグヌス効果を利用した風力発電が日本の未来を救う!

新しい再生エネルギーの可能性について
原子力発電の事故、燃料枯渇の現状、
深刻化する地球温暖化の影響によって、
再生可能エネルギーへの期待は大きくなっていますよね。

再生可能エネルギーについて
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介するのは、再生可能エネルギーの1つ、
マグヌス効果を利用した風力発電です。

マグヌス効果とは何か、
マグヌス効果を利用した発電が
注目されている理由についてお伝えします。

マグヌス効果とは?

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マグヌス効果とは、回転しているものに対して直角の力が加わると、
その方向に力を受ける原理のことを言います。

この『マグヌス効果』は『マグナス効果』と呼ばれることもあります。

身近な例でたとえると、
野球の変化球と呼ばれるものには
カーブ、シュート、フォークなど色々ありますよね。

それぞれどの動きもボールに極端な力を加え、
回転させたり回転を抑えたりしています。

ボールに力を加えたり、抑えたりすることで
手元を離れたボールに変化がつきます。

このように回転しているものに力を加えて、そ
の方向に力を受けることをマグヌス効果と言います。

マグヌス効果を使った風力発電とは?
マグヌス効果を利用した『マグヌス式風力発電機』は、
中心に発電機に繋がる軸があります。

その周りを覆うように2種類の円筒(円柱)があります。

すべての風向きに対応できる垂直軸型の円筒と、
縦型に配置した円筒が従来のプロペラの役割を果たします。

縦型に配置した自転する円筒が風を受けると、
風が吹いている方向に一致している円筒は早く回転し、
それ以外の円筒は回転の速度が遅くなります。

この速度の差によって風力が働き発電機にまで届けることができます。

マグヌス式風力発電機が注目される理由

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従来の風力発電は大きなプロペラを持った風車を回転させ、
その風力が発電機で電気に変換され、
電線を通り私たちのもとに電力が届くのが発電の仕組みです。

プロペラ式風力発電』は、
風が安定して吹く環境だと発電に十分な電力を得ることができますが、
日本のように風の強さや向きが不安定では
発電に必要なエネルギーが充分に手に入れられません。

しかし『マグヌス式風力発電機』では、
全ての風向きに対応できる垂直型の円筒を設置しているため、
風向きがよく変わる場所でも
風速4m以上であれば安定して風力を得ることができます。

さらに日本で『プロペラ式風力発電』が不向きな理由に台風があげられます。

風力発電では風が強いと発電効率も上がりますが、
あまりにも強い風の場合にはプロペラを停止させます。

台風のような強風の場合だと、
風に煽られてプロペラが故障し事故に繋がるからです。

しかし『マグヌス式風力発電』では、
事故の原因であるプロペラが無いため
強風や風向きがしょっちゅう変わっても対応できます。

他にも発電のリスクを分担させることができます。

1つの発電方法に頼りきりだと、
その発電方法が災害などで故障した時に電力を供給できなくなります。

従来の発電方法にだけ頼らずに、
新しいエネルギーも組み合わせることでより安定して電力を供給できます。

まとめ

現在、さまざまな理由から再生可能エネルギーを
取り入れようという動きが高まっています。

今回は今後注目されるであろう
マグヌス式風力発電についてご紹介しました。

マグヌス効果を利用した風力発電は、
風向きが安定しない上に
台風による被害が大きい日本にとって適している発電方法です。

現在は株式会社チャレナジ―が石垣島で風力発電の実験を終え、
フィリピンに改良した発電機を設置しています。

フィリピンに設置後、
アジアや中南米のさまざまな国から
マグヌス式風力発電について問い合わせがあるそうです。

マグヌス式風力発電の期待はさらに高まっていくでしょう。