毎日使う衣類を清潔に保つために必要な洗濯で
悩むのが天気です。
そんな天気の悩みと洗濯物を干す手間を
短縮してくれるアイテムが乾燥機。
洗濯を楽にしてくれる乾燥機ですが、一つ問題があります。
それは衣類が縮んでしまうこと。
どのような衣類が乾燥機で縮むのか？
その原因や対策方法をまとめてみました。
乾燥機で縮む素材
乾燥機を使ったときの縮み具合は素材によって違ってきます。
縮みやすい素材を整理しました。
綿や麻・ウール・絹などの天然素材
秋冬もののセーターなどでよく使われているウール。
シーツやシャツに使われている綿、麻、リネン。
艶やかな色合いでドレスやスカーフに使われるシルク。
これら天然素材でできたものは、
乾燥機を使うと縮む傾向があります。
ナイロンやポリウレタン
運動着や普段着、ワイシャツなどで
使われているナイロンやポリウレタン。
これら化学繊維も熱に弱い素材ですので
乾燥機で縮む恐れがあります。
レーヨン
木材パルプから作られるレーヨンは、
きれいな光沢とやさしい肌触りで
多くの衣類に使われています。
このレーヨンは水や熱に弱く、
洗濯によって縮みやすい素材です。
ニットやちりめん
一本の糸から編み上げられたニットやちりめん。
これらで作られた衣類は
縮みや型崩れにも気をつけたい素材です。
乾燥機で縮む衣類
乾燥機を使うときに気をつけたい衣類もあります。
網目が粗いもの
代表的なものにニット生地のものがあります。
編み目が大きいものは乾燥機で回すと
編み目が詰まったり開いたりすることがあります。
裏がすけるくらい薄いもの
薄いシャツも縮みやすいものがあります。
他にも刺繍やフリルなど装飾が凝っている衣類を、
乾燥機を乾燥機にかけるときは気をつけましょう。
洗濯表示を確認や、不安ならお店できく方法もあります。
乾燥機で縮む理由
次に乾燥機を使うと縮んでしまう理由についてまとめると、
大きく２つになります。
熱
洗濯ものを短時間で乾かすため、
乾燥機の中では60～80℃前後の熱風が吹いています。
また、室温から乾燥に使う温度までの温度上昇も短時間です。
縮みやすい素材は、熱に弱いものばかりです。
乾燥のための高温が繊維を収縮させてしまいます。
回転
熱と同じ目的で乾燥機の内部では
回転するドラムによって洗濯物を動かし、
空気を含ませながら乾燥させていきます。
ドラム内での洗濯は激しいものなので、
衣類の繊維は押し潰され、
繊維間の隙間が縮みやすくなります。
その結果、衣類が縮みやすくなるのです。
どちらの理由も洗濯物を早く乾かすという
乾燥機の機能にかかわるものだったのです。
乾燥機で縮まない対策
素材と乾燥機の関係が明らかになれば
縮ませないための方法が見えてきます。
洗濯物を確認する
衣類の洗濯方法について示したものに洗濯表示があります。
この表示は、家庭での洗い方、漂白方法、アイロンがけ、
クリーニングの方法そして乾燥方法について示されています。
ドラム式乾燥機の洗濯表示は、
可能、低温なら可能、不可の３つがあります。
この洗濯表示を見て、乾燥機の使い方を決めます。
乾燥機と天日干しの組み合わせを考える
乾燥機に入っている時間が長ければ長いほど、
熱やドラムの回転によるダメージを受けやすくなります。
もしも急いで乾かす必要がないのなら、
天日干しにするのも縮み対策になります。
乾燥までの時間を考え、
乾燥機と天日干しを組み合わせて、
乾燥機の熱や回転で衣類の素材が受ける
ダメージを減らすことも対策になります。
また、エアコンの除湿機能を使う方法があります。
物干しやハンガーに吊るしたままで乾かすことができます。
乾燥機より時間がかかりますが、
天日干しと同じくらいの時間で乾きます。
天気の影響を受けないところが魅力です。
乾燥機で縮んでしまった時に戻す方法
洗濯した衣類が縮んでしまった時に戻す方法を調べてみました。
アイロンなどで伸ばす
レーヨンやナイロンなどの化学繊維の場合は、
スチームアイロンで伸ばすとある程度なら元に戻すことができます。
柔軟剤
衣類をふっくらとさせて、しわがつくのを防ぐために使う柔軟剤。
洗濯した衣類が縮んでしまった時にも役立ちます。
天然素材のものやニット製品に効果があります。
- まず、洗面器などに溜めたぬるめのお湯に柔軟剤を入れて溶かします。
（目安はぬるま湯１リットルに対して柔軟剤が１cc程度です） - 次に柔軟剤入りのぬるま湯に衣類を３０分くらい漬けます。
- 漬け終わったら軽く脱水します。
- 縮んだ部分を軽く伸ばして形を整え、平干しにします。
まとめ
短時間で洗濯物を乾かすことができる乾燥機は便利ですが、
衣類の縮みというリスクもあります。
このリスクは、衣類の素材や洗濯表示に合わせた
洗い方・乾燥の仕方を選ぶことで減らすことができます。
乾燥機は衣類にあわせて上手に使っていきましょう。
