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アカウミガメが絶滅危惧種になる理由と守るための方法とは?

絶滅の危機が迫っているアカウミガメ
和歌山の串本海中公園センターで繁殖活動により
第3世代の誕生が世界で期待されています。

この串本海中公園センターでは、
世界初のアカウミガメの第1世代、第2世代と
繁殖に成功しており、世界から大注目を集めています。

今回は、アカウミガメがなぜ絶滅危惧種の危機に
瀕しているのかについて迫っていきたいと思います。

また、アカウミガメを絶滅から守るためには
どういったことをすればよいのか?
についても紹介したいと思います。

アカウミガメ絶滅危惧種の危機に瀕している原因

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アカウミガメが減少している理由には4つの
理由があります。

  1. 砂浜の悪化
  2. 漁業の犠牲
  3. 食用としての乱獲
  4. 海洋汚染

これらが原因で個体数が減少しています。

ひとつひとつ詳しくみていきましょう。

砂浜の悪化

1つ目の「砂浜の悪化」は、
繁殖するのに一番の問題でもあります。

人間が便利を求めてしまうと
砂浜は悪化してしまうのです。

例えば、海岸に道路や街ができると
高波や高潮から守るために
テトラポッドや波消し用の護岸などが作られてます。

テトラポッドの設置により海水の流れが変わり、
元々あった砂浜が削られ侵食されてしまう
という事があります。

また、護岸の設置に関しても砂浜がなくなり、
さらに、アカウミガメが砂浜の上まで上がることができず、
産卵できたとしても波に攫われてしまいます。

海岸に街ができると光害が影響してきます。

大人のアカウミガメは光を嫌うため、
産卵することをやめてしまいます。

仮に産卵し孵ったとしても、
子どものアカウミガメは光に向かう習性があるため、
海とは反対方向へと歩いて行き、
溝に落ちたり、車に轢かれたりすること
もあるのです。

漁業の犠牲

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2つ目の「漁業の犠牲」とは、漁業で目的以外の
魚などの獲物が獲れてしまう混獲が原因とされています。

アカウミガメは、肺呼吸で生きているため
定置網漁や刺し網漁などの網に引っかかってしまい、
水面に上がることができずに溺死してしまい、
個体数の減少に繋がっています。

漁業を禁止してしまえば、生計が成り立たず、
漁業にとって混獲は永遠の課題と言えるでしょう。

世界では、アカウミガメの光を嫌う習性を利用し、
網に水中ライトを使用することで
混獲の数は徐々には減ってきています。

しかし、網に細工することは安易ではなく、
網にライトを付けるため目的の魚が獲れなくなる不安や、
それなりの費用もかかってくるため、
日本ではあまり普及していないのが現状です。

食用などとしての乱獲

3つ目の「食用などの乱獲」については
大航海時代から保存食として食べられており、
現在でもごく一部の地域や国で
産卵期の捕獲禁止などのルールを基に
食用としての捕獲が認められているところもあります。

しかし、悪徳商人らによってアカウミガメの乱獲が
横行しているのも現状なのです。

食用として乱獲されたアカウミガメの皮は
ハンドバッグなどの革製品に加工され、
高額で取り引きされています。

また、日本や中国では古来より
薬用としても信じられています。

海洋汚染

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4つ目の「海洋汚染」は、
プラスティックなどのストローや
ビニール袋が原因とされています。

アカウミガメがプラスティック製品を食べてしまうことによる
消化不良や窒息死が問題とされています。

アカウミガメはビニール袋を
クラゲだと思い食べてしまうことがあります。

また、ストローやペットボトルなどには
海中を漂ううちに微生物が付着し、
藻などの蔓脚類が成長、それをアカウミガメ
食べてしまうということがわかっています。

アカウミガメを絶滅から守るためにできること

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アカウミガメを絶滅から守るために
我々は何ができるのでしょうか?

我々が一番身近にかつ簡単に誰にでもできることを
紹介します。

一番簡単にできることは、
海洋汚染を少しでも止めるということです。

一番有効な手段はポイ捨てをしないということです。

海に捨てなくても、街に捨てたものが
雨の影響により海に流れ出ることがあります。

身近にできることは、
買い物をした際にもらうビニール袋をもらわず、
マイバックを使うようにすることです。

他にはプラスティック製のストローを使わないことです。

近年、プラスティック製のストローは
少なくなってきて紙製のストローが流通しています。

なるべく紙製のストローを使うことで
海洋汚染は防げます。

また、ペットボトルを使用せずに、
水筒を持ち歩くことで防ぐことができます。

砂浜の問題や漁業の問題、乱獲問題は
我々簡単には解決できません。

しかし、これらのことをするだけで、
海洋汚染を防ぐことができ、
アカウミガメを救うことができるのです。

まとめ

産卵場所を奪ってしまう砂浜問題に関しては、
外灯のない道は安全ではないですし、
護岸やテトラポッドがなければ、
台風が来る度に大きな被害を受けます。

また、港がなければ物資も届きません。

我々普段生活している中では、
なかなか気づかないものですが、
アカウミガメの産卵と常に結びついているのです。

今からでも一人ひとりが意識すれば、
必ずアカウミガメを絶滅から守ることができるでしょう。